代表理事ごあいさつ
犬は、古来より人間と生活を共にする同朋として、広く親しまれてきました。
もともと群れで暮らす習性のあった犬は、人間との共同生活において、人間の気持ちを巧みに汲み取る能力を発揮し、やがて犬と人間は深い愛情と信頼関係で結ばれるようになりました。
そして現在、人間の生活や社会の変化に応じ、犬の役割や存在意義もまた変化しております。
かつて「ペット」と呼ばれていた犬は「コンパニオンアニマル」=「伴侶犬」と呼ばれ、また、少子化と高齢化問題が叫ばれる日本において、セラピー犬や、介助犬、盲導犬、聴導犬などのサービス犬として、その存在は重要性を増し、今や、かけがえのない家族の一員と考えられております。
しかし残念ながら、犬は言葉を持たないため、人間は彼等の心の声を聞くことができません。
現在も尚、様々な理由から、この話せない同朋の多くが殺処分されるケースが後を絶たず、その中には、犬の言葉が分からないが故の、飼い主とのミスマッチングからなる不幸も含まれております。
21世紀に入り、犬のDNA解析技術の進歩と多くの研究成果から、犬の遺伝子とその行動特性(性格)の関連性が見出されており、犬のDNAを解析することで、我々は彼らの先天的な行動特性(性格)を統計的に推測できるようになりました。
一般社団法人 JAPAN DOG DNA CENTERは、この犬のDNA解析を通じ、『しゃべらない同胞』たちの声を聞き、飼い主とのミスマッチングを少しでも減らすという、犬と人間の共生社会のために今できる最大限のサポートを提供するために設立されました。
この取り組みが、犬と人間がより強い絆で結ばれた未来への架け橋となり、ペット業界の健全な発展に大きく寄与するものと確信しております。
一般社団法人 JAPAN DOG DNA CENTER | |
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